最近、顧客満足度調査と並行して、社員満足度調査に力を入れる会社が増えています。社員満足度が高い会社は、顧客満足度も高い値を示し、社員の全体的なモチベーションも非常に高いとされています。つまり、会社の業績を伸ばすためには、先ず社員の満足度を上昇させる必要があるのです。ただ、社員満足度は、社内調査だけで推し量るには限界があります。会社の上層部が実施する調査となると、一般社員は遠慮の気持ちから本音を出しにくいとされています。この調査だけでは、社員の建前しか分からないのです。ただ、社員満足度以前の社内調査が無駄かというと、そういう訳ではありません。社員満足度調査の事前調査としては十分意味があります。事前調査をした上で、第三者機関に社員満足度調査を行ってもらえば、そこには調査結果のギャップが現れます。そのギャップを分析することで、社員の本音を引き出し、社内環境の改善に役立つのです。表面的に満足度が高いと思われた職場でも、実は不満が渦巻いている事例があります。そのような事態になると、社員のモチベーションは低いまま推移して、退職者も増出する事態になります。そのような事態を救うためのヒントが、事前調査と社員満足度調査の結果に詰まっているのです。調査結果から見えた改善策が会社の業績を好転させた事例は数多くあります。社員満足度調査は、何の下地もないところで実施するのではなく、社員の建前を調査した上で行うと、より分析を加えやすいとされています。